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川口市の新築マンション市場動向と注目エリア

公開日: 2024年10月15日  更新日: 2024年10月15日

   

写真:pixta

「新築マンションを購入したいけど、川口市内だとどの場所がよいのだろうか」「新築マンションの価格が上がっているようだけれど、今、買うべきなのだろうか」。川口市内で新築マンションを検討されている方のなかには、このような思いを持たれている方もいらっしゃるでしょう。そういった方の一助になるよう、今回は、埼玉県内、なかでも川口市の新築マンション動向についてまとめました。最新のマンション販売情報も掲載しています。

新築マンション価格は上昇傾向に

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新築マンションの価格は上昇傾向にあります。

不動産経済研究所が毎月、公表している「首都圏 新築分譲マンション市場動向」(1都3県)によると、2024年8月の埼玉県内で販売された物件の平均価格は「5382万円」。前年同期比16.2%アップとなりました。1㎡当たりの単価でみると、90.2万円。こちらは全年同期比で30.7%も増えています。発売された戸数は110戸で、前年同期比で6.8%減少しました。

なかには、発売から即、完売となる物件もあります。同研究所の調査では、2024年8月において以下の物件が“即完“状態でした。いずれも埼玉県内の物件です。

●即日完売物件(3物件28戸)
① ブリリアンコート朝霞本町 1期 25戸
埼玉県朝霞市 価格/6,073万円 1㎡当たり/91.2万円 平均1.12倍、最高3倍

② ガーラ・レジデンス八潮 4期(終) 2戸
埼玉県八潮市 価格/4,080万円 1㎡当たり/80.4万円 平均4倍、最高5倍

注)※不動産経済研究のデータを掲載するには許可がいるため、確認しています。

また、価格の上昇を表すもう一つのデータがあります。

2024年9月に国土交通省が公表した「令和6年度地価調査」の結果からは、地価の上昇が認められました。地価調査は、土地取引の指標に活用されています。国土利用計画法に基づき、毎年1回、各地において定められた基準地の標準価格を調査し、結果を公表するものです。土地が高くなれば、マンション価格にも反映されます。

川口市では、全調査地点で前年よりも上昇しています。一部を抜粋して以下にまとめました。

●川口市の住宅地における地価動向(令和6年公表)一部抜粋
住居表示 当年価格 前年価格 対前年変動率
川口市川口6-7-11 415000 398000 4.3
川口市朝日5-6-21 207000 197000 5.1
川口市朝日3-13-9 247000 236000 4.7
川口市元郷6-7-1 223000 213000 4.7
川口市戸塚5-13-10 229000 221000 3.6

県内全体の住宅地に絞ると3年連続の上昇で、+1.6%となっています。県内の中心部や駅から徒歩圏などの生活利便性に優れた住宅地で需要が堅調で、前年度から0.1ポイント上昇率が拡大しています。

出典:https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/258439/05_r6kakaku-kani.pdf

今後も川口市の新築マンション価格は上がり続けるのか?

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これから新築マンションの購入を希望している方にとっては、今後も「価格は上がり続けるのか?」ということでしょう。回答としては「緩やかではあるものの、上昇基調が続くことが予測される」となります。

その理由は主に3つあります。

まず、交通利便性の高い埼玉県内、なかでも東京への通勤に便利な川口市内で探す動きが増加しているからです。

アフターコロナの時代に入り、都心部への人口流入が続いているものの、利便性の高い東京23区内では、「億ション」が珍しくなくなりました。一般のサラリーマンが都内で住宅を購入するのは困難を極めます。このため、川口市に転居する人が増えているのです。

こういった動きは川口市の世帯数に現れています。2024年10月1日時点の世帯数は30万6242世帯。前月比0.06%(※1)となっています。

※1:https://view.officeapps.live.com/op/view.aspx?src=https%3A%2F%2Fwww.city.kawaguchi.lg.jp%2Fmaterial%2Ffiles%2Fgroup%2F7%2Fz01_r0610.xlsx&wdOrigin=BROWSELINK

つまり、川口の持つ立地の強みが、新築マンションの価格を押し上げる要因の一つになっている、といえるでしょう。

二つ目は、ニーズの強さです。

価格は上昇していますが、新築マンションを買いたい層のニーズは衰えていません。販売戸数が限定的ではありますが、むしろ、貴重な1戸を巡って争奪戦が繰り広げられています。そうなれば、価格は上昇します。

そして、先にお伝えしたように川口市という立地の利便性から、一般の居住者層だけでなく、投資家や買い替えを目的としたシニア層も川口市に目を向けています。シングルやDINKSといった若い世代でも川口市の物件を検討している方が少なくありません。とくにJR川口駅前では再開発などで超高層マンションが建ち並び、選択肢が増えています。それに伴って、生活利便性高い施設が増えていることなどもニーズが衰えない理由となるでしょう。

三つ目は、建築費や人件費の高騰です。これらは、新築マンションの価格にダイレクトに影響を及ぼします。今後もインフレ傾向は続くとみられます。

これらの理由から、価格は上昇傾向にあるといえそうです。

一方で、価格上昇は、決してマイナス要因ばかりではありません。資産価値も維持されることが予測されます。将来的に売却を検討する際に、資産価値の高い物件が優位に働くのはいうまでもありません。

新築マンションに限定して探していらっしゃるのであれば、よい出会いがあれば、迷わずに決断するのもよいのではないでしょうか。

注目のエリアをチェックしてみよう

では、川口市で新築マンションを購入しようとすると、どのようなエリアがよいのでしょうか。お薦めエリアを3カ所、ピックアップしてみました。

●JR川口駅周辺

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ここ最近、再開発で大きく変貌を遂げているのがJR川口駅周辺です。都心へのアクセスの良さは大きな強みです。駅周辺には日常の買い物が可能な場所もそろっています。少し離れると、公園もあります。生活利便性と自然の豊かさがマッチした子育て世帯に人気の街になっています。

通勤や通学についてみてみましょう。JR京浜東北線を使えば、JR川口駅からJR東京駅まで25分~28分。JR赤羽で乗り換えれば、JR新宿駅までは22分から26分で到着します。将来的には、上野東京ラインの停車や、新駅舎の建設やホームの拡張なども計画されています。さらに便利な街になることは、間違いありません。

商業施設はどうでしょうか。川口駅周辺では、ショッピングモールの「川口キュ・ポラ」「かわぐちキャスティ」などの大型商業施設をはじめ、図書館や役所(川口駅前行政センター)などの公共施設などの整備が進みました。最近のテレワーク事情にも配慮し、川口駅周辺には、複数のシェアオフィスも展開されています。

2025年春には、旧そごう川口店建物をリニューアルして新たな商業施設が開業予定です。アパレルや化粧品、生活必需品、生鮮食品に加え、スイーツなどのグルメ店舗などもある約100店舗が展開される計画です。一層、街の活気が高まります。

新築マンションもこれまで建設ラッシュが続いています。駅前という立地上、超高層マンションが多く、駅に近い物件が多いのが特徴です。世帯数が多いため、共用施設が充実したマンションも少なくありません。子育て世帯に向けて、ファミリータイプのマンションが多くなっています。

●戸塚安行エリア

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埼玉高速鉄道の「戸塚安行」駅も、お薦めです。埼玉高速鉄道は、地下鉄南北線と乗り入れているため、なかでも山手線内側への利便性が高くなっています。

地下鉄(JR)四谷駅までは、乗り換えなしで38分。地下鉄大手町駅までは、地下鉄飯田橋駅で乗り換えて46分から57分。埼玉高速鉄道は、JR王子駅とも接続しており、ここで乗り換えればJR新宿駅までは48分から58分で到着します。さらに、JR武蔵野線のJR東川口駅まで一駅なので、南越谷や東浦和といった各駅にも便利です。

戸塚安行エリアは、なんといっても自然が多いのが特長。江戸時代から植木の産地として有名な地域だからです。植木だけでなく、花や盆栽、造園業なども盛ん。緑地帯や畑が点在しており、自然が生活の一部に溶け込んでいる印象を受けるでしょう。川口市では、安行地区のなかで一部を「安行近郊緑地保全区域」として定めており、緑地を保全し、無秩序な市街化を止める指定がなされています(※2)。これは、緑がずっと維持されるエリア、ということを示しています。

※2:https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01130/070/1/2242.html

駅から少し離れると低い建物が多く、空が大きく感じられます。公園も充実しています。西口から徒歩12分で「百観音公園」という公園があります。ここは、とても静かで森の中を散歩しているような気分に浸れる場所。隣接して西福寺というお寺もあります。敷地内には埼玉県で一番高い木造建築物といわれている三重塔があり、歴史を感じさせてくれます。

利便性を備えつつ、自然に親しんだ暮らしがしたい方にとって、ぴったりのエリアです。

戸建てが中心のエリアではありますが、近年はマンション開発も増えています。3LDKなど、ファミリータイプにマッチしたマンションが多くなっています。

●川口元郷エリア

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川口市内のなかでも、埼玉高速鉄道の川口元郷駅周辺を指します。近年、その将来性に期待が高まっているエリアです。

その理由として、川口市では、川口元郷駅周辺と、川口駅との連携強化を図ることを目的に、特に一体的かつ総合的に都市の再構築を進めるべき相当規模の地区として、「川口駅・川口元郷駅周辺地区」特定地区の指定をしていることが挙げられます(※3)。つまり、今後、再開発により、大きな発展を遂げる地域なのです。これから、街並みの整備が進むため、資産価値の上昇も期待できるエリアなのです。

※3:https://www.city.kawaguchi.lg.jp/material/files/group/123/kawagutimotogoutiiki.pdf

川口元郷周辺では、埼玉高速鉄道線が開業したことにより、工場がマンションに変わるなど新しい市街地が形成されようとしています。現在は、駅の周辺にはところどころにマンションが点在している状況ですが、今ある空き地には今後、マンションが建設される見込みが高まるでしょう。

川口元郷駅の特長は、最も東京に近い、という点でしょう。そして、静かな住環境が維持されている点も大きなメリットです。

一つ南側の赤羽岩淵駅はもう東京都。地下鉄大手町駅までは乗り換え1回で34分から37分で到着します。この利便性にもかかわらず、川口市内のなかでも、住環境が静かな点が評価されている地域です。

駅の西口を出ると、春には素晴らしい桜並木が広がります。並木に沿って歩いて行くと、芝川という小さな川の一角にある芝川公園にたどり着きます。芝川に沿って遊歩道が整備されており、散歩道にはぴったり。周辺にはマンションも並んでいます。駅から1㎞程度南には、広い緑地とともに荒川が流れており、のびやかな風景が広がります。川沿いでは、散歩したりジョギングしたりする人々の姿がみられます。休日の憩いの場所としてぴったりです。

商業施設をみると、「ミエルかわぐち」といったドラッグストアやスーパー、フードコード、幼児教育施設などがあるショッピングセンターがあります。日常生活には困りません。コンビニなど必要な生活施設も複数あります。一層の生活利便性施設の出店や、道路などのインフラ整備も期待されます。

こういった環境から、近年、子育て世帯が増えています。駅周辺には複数の保育施設(※4)があり、このような立地も人気の一つです。

※4:https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01080/050/5/32350.html

これから販売される新築マンションは?

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開発が進む川口市内では、利便性高い駅近の立地を中心にこのところ、新築マンションの供給が目につくようになっています。現在、多くのプロジェクトが進行中です。
これから完成するマンションの一例を示しました。

例1) パークタワー川口本町

売り主:三井不動産レジデンシャル
JR川口駅から徒歩6分の場所に、地上28階地下1階建ての制振構造タワーマンションが完成します。入居時期は2026年7月下旬、販売予定時期は2025年1月中旬となっています。全225戸。

例2) ローレルコート川口レジデンス

売り主:近鉄不動産
JR川口駅から徒歩18分、JR西川口駅からは徒歩12分の場所で、地上10階建てのマンションが建築中です。完成時期は2025年2月下旬で、入居予定日は2025年3月下旬となっています。販売予定時期は2024年10月下旬。全173戸。

例3)レーベン川口元郷 Sta. Front

売り主:タカラレーベン
埼玉高速鉄道線川口元郷駅から徒歩1分の場所に2026年2月下旬、地上15階地下1階建てで、79戸のマンションが完成します。2026年3月下旬に入居可能となります。

築浅マンションにも目を向けてみよう

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以下のマンションはすでに完成済で販売が終わっているものの、人気のマンションです。今後、中古として販売される可能性があれば、手に入れるチャンスが出てきます。こういった物件は市場に出る前に売り主がついてしまうことがあるので、検討されている方は一度、弊社にご相談ください。

1. プラウドタワー川口クロス

新築当時の売り主: 野村不動産
JR川口駅から徒歩3分の場所で、2023年2月に完成した地上28階地下2階建て、総戸数481戸のマンションです。1LDK~4LDKのタイプがあり、ニーズに応じたサイズを選べるのがポイント。1~3階は商業フロアとなっています。

2. シティデュオタワー川口

新築当時の売り主: 三菱地所、東急不動産、近鉄不動産
川口元郷駅からは徒歩4分。2006年に完成した地上31階地下1階建て、総戸数344戸のマンションです。川口市のなかでも、以前からランドマーク的な存在となっています。1階から2階には商業施設や医療モールなどが入っています。

3. クレアホームズ川口パークブライト

新築当時の売り主:セントラル総合開発、三信住建
川口駅から徒歩11分、2014年に分譲された43戸、地上10階のマンションです。分譲時の専有面積は約70㎡から~約80㎡、間取りは3LDK~4LDKとなっています。

当社は、戸建てだけでなく、新築マンションや川口市内のエリアの特長など、さまざまなご相談を承っております。どうぞ一度、ご連絡ください。


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