トップページ > コラム一覧 > 川口市でリノベーションするなら知っておきたいポイント

不動産コラム/ COLUUMS

川口市でリノベーションするなら知っておきたいポイント

公開日: 2024年9月17日  更新日: 2024年9月17日

   

出典:pixta

「川口市内で住宅を購入しリノベーションして住みたい」、あるいは「今の住まいを大規模にリニューアルして快適にしたい」。こう思われる方がいらっしゃるでしょう。では、川口市内でリノベーションを検討している場合、どのような点に注意したらよいのでしょうか。

室内のどの場所で最も工事が行われている?

出典:pixta

川口市では、どのような割合で住宅改修(リノベーション)が行われているのでしょうか。

国が5年ごとに実施している「平成30年(2018年)住宅・土地統計調査」によると、川口市内で2014年以降、住宅に何らかの増改築や改修工事を行ったのは、2万8120戸でした。このうち、住宅の建築年でみると、1981~1990年に建築されたものが最も多く6730戸が工事を実施しています。

工事の種類別にみると、多い順に「台所・トイレ・浴室・洗面所」(55%)、「屋根・外壁等」(46%)、「その他」(34%)、「天井・壁・床等の内装」(30%)となっています(複数回答)。台所やトイレなどの水回りは、劣化が進みやすい上、新しい製品ほど高い機能を有しており、リノベーションを実施する確率が高い個所となっています。リノベーションにより、快適な暮らしを実現できる大切な場所です。

出典:「平成30年(2018年)住宅・土地統計調査」

リフォーム費用は?目安はどのくらい?

リフォーム(リノベーション)をするには、どのくらいの予算を見込んでおくべきでしょうか。
それは、どこまでリフォームするかによって、またどの程度の設備を導入するかによって、大きく異なってきます。

一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会が毎年、公表している「住宅リフォームに関する消費者(検討者・実施者)実態調査」(2023年度)によると、一戸建ての検討時の予算は平均で287万円でしたが、実際には381.5万円かかっています。その差は、94.5万円。マンションでは検討時236.8万円が、実際は301.7万円という結果で、差は64.9万円になりました。

出典:https://www.j-reform.com/publish/pdf/jitsurei-R5-c.pdf

実際に工事に取り掛かってみると、隠れていた不具合が見つかる、あるいは「もっとよい設備に取り換えておきたい」などの要因があると推定されます。検討時点の費用はあくまでも目安と考えて、余裕をもった資金計画を立てておきましょう。

一般的な目安となるものを以下に示しました。ただし、導入する部材の品質は多種多様です。工期や工事の人の人数、地域などにより大きく差がつくことを理解しておきましょう。
・浴室 80万円程度から
・トイレ 30万円程度から
・キッチン 100万円程度から
・外壁 120万円程度から

最近では、建築費や人件費の高騰から、リフォーム費用も値上がりしています。見積もりを受け取ってもそこに明示されている金額は、一般的に3カ月程度が目安です。期間が過ぎたら新たな見積もりを取り直す必要があることも知っておきましょう。

中古住宅を購入しリフォームを検討しているなら

出典:pixta

中古住宅を購入後、リフォームを検討しているなら、必ず不動産仲介会社にそのことを伝えておきましょう。

なぜなら、不動産仲介会社は、最初からリフォーム費用を含めた資金計画をアドバイスできるからです。最初にリフォーム計画を伝えておくことで購入後の工事もスムーズに進められます。もちろん、住まいを決める前から細かい工事内容は決定できませんが、購入を決めてから「リフォームをしたい」と動きだすとスピードが鈍り、希望する時期に入居できなくなるかもしれません。内覧時に、どこをどのようにリフォームするかをイメージしながら確認していくようにしましょう。

また、不動産仲介会社は、リフォームのサポートを念頭に入れて、物件の紹介を行います。売り主が居住中ならば、仲介会社の口添えで、室内をより時間をかけて見せてもらえます。とくに確認したいのは、リフォームする可能性が高い水回りの状態。新築時からのものなのか、あるいは購入後に一度でも取り替えられたことがある設備なのかも尋ねておきたいものです。

購入と同時に、期間10年以上の住宅ローンを借り入れてリフォームするなら、リフォーム分も「住宅ローン減税」の適用が受けられます。さらに、借入の有無を問わず、耐震や省エネなど、定められたリフォームを行うなら、所得税の控除が受けられる「リフォーム促進税制」も利用できます。期限は令和7年(2025年)12月31日までとなっています。

自由にリフォームできない場合がある

出典:pixta

住宅購入と同時にリフォームを検討しているなら、注意したい点があります。それは、「思い通りのリフォームができる住まいかどうか」ということです。

たとえば、鉄筋コンクリート造であるマンションの構造には、
・ラーメン構造
・壁式構造
という2つがあります。ラーメン構造は柱と梁で建物を支えているもの。室内の壁を壊せるので間取り変更が可能です。一方、壁式構造は壁で建物を支えているため、壁を壊すと建物の耐力が落ちてしまいます。そうなると建物自体が地震に耐えられなくなってしまいます。ですからほとんどの場合、壁は壊せません。

また、マンションには、管理規約というそのマンション独自のルールが定められています。リフォームに際して、細かな決まり事がある場合も少なくありません。たとえば、フローリングに変更する場合は、使用する部材の決まりがあるなどです。購入を決めたら事前に管理規約を確認するようにしましょう。不動産仲介会社に依頼すれば、事前に管理規約を確認できます。当社でも事前の決まり事がある場合、内覧段階でお伝えするようにしています。

一方、戸建てはリフォームの自由度が高そうですが、それでも、リフォームしづらい構造はあります。
戸建ては、大きくわけて
・木造軸組工法
・プレハブ工法
・ツーバイフォー工法
となりますが、リフォームしやすいのは、柱や梁で建物を支えている木造軸組工法です。プレハブ工法やツーバイフォー工法は、壊せない壁があるため、間取り変更が難しくなります。

そして、自由にリフォームできる木造軸組工法でも、建築基準法によって、建物ごとに容積率や建蔽率、北側斜線制限*などの定めがあります。要件次第で、なかには増築できないものもあります。
*容積率=敷地面積に対する延床面積の割合、建蔽率=敷地面積に対する建坪の割合、北側斜線制限=隣地、あるいは道路からの日当たりや風通しを確保するために建物の高さを制限すること

加えて、リフォームを開始してから想定外のことが起きて、費用が余分にかかったり工期が延びたりすることがあります。たとえば、壁や床を壊したところシロアリ被害が発見された、などの事例があります。余裕を持った計画を立てましょう。

住宅購入からリフォーム、引き渡しまでの手順

出典:pixta

住宅の購入を決めてから、リフォームを終えるまでの手順を以下に示しました。
1 購入する中古住宅を決める
2 リフォーム内容を検討し、概算費用を見積もる
3 住宅ローンの仮審査を受ける(概算のリフォーム費用も含める)
4 複数の業者にリフォームの見積もりを依頼する
5 リフォーム業者を決める
6 売買契約とリフォームの契約を行う
7 住宅ローンの本審査を受ける
8 物件の購入、引き渡し
9 リフォームの実施
10 リフォーム終了、引き渡し

購入したい住宅を決めたら、リフォームしたい項目を挙げます。そして、必ず実施したいリフォーム、できれば実施したいリフォームなどに分類し、順位付けをしましょう。室内設備を新しくすることに目がいきがちですが、外壁や屋根、外構などの状態にも気を配りましょう。予算との兼ね合いを見ながら、実施したいリフォームの目途を立てます。そして、費用の概算を出します。

見積もりを取る際には、複数の業者に依頼し、比較検討するようにします。当社もご相談をお受けいたします。見積もりは項目ごとに明記されているところが、信用がおけます。「見積もり一式」などと一括して金額が明記されているところは、細かい中身がわからないので、説明を求めるようにしましょう。

リフォームの見積もりに関して、公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、電話で相談が受けられる「リフォーム見積チェックサービス(無料)」を実施しています。

・公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「リフォーム見積チェックサービス(無料)」のサイト(以下)にアクセスしてみましょう。
https://www.chord.or.jp/reform/index.html

補助金を利用しよう

リフォームやリノベーションを考えているなら、補助金を上手に利用して行いたいものです。国や川口市では、一定の条件の下、補助金制度を整えています。

●川口市住宅リフォーム補助金制度
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01130/040/2_2/2122.html

川口市では、住宅にリフォーム(リノベーション)を行う場合に、「川口市住宅リフォーム補助金」制度を導入しています。

これは、税込み20万円以上のリフォーム工事を行う場合、工事費用の5%(最大10万円)が助成されるもの。対象となるのは、川口市内の個人の一戸建て住宅か、集合住宅のいずれかです。集合住宅は室内の専有部分のみで、共用部分は除外されます。また、事業用の賃貸住宅も対象外です。

対象となる工事の要件は以下です。
・令和6年4月1日以降交付申請までに契約を締結しており、かつ、交付決定後に着手する工事
・川口市内にある住宅の工事
・川口市内に本社がある業者または、川口市在住の個人事業主が行う工事
・「見積書」で内容が具体的に判別できる工事
・工事を行った事業者等が「工事証明書」を発行できる工事

受付期間は、2024年8月2日(金曜日)から2025年1月31日(金曜日)まで。まだ始まったばかりですが、予算額に達したら、終了となるのでリフォームするかどうか迷っているなら、本格的に検討しはじめましょう。

●住宅省エネ2024キャンペーン
https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/
https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/about/reform-map

国が行っている事業で、以下の4つがあります。
1 子育てエコホーム支援事業
2 先進的窓リノベ2024事業
3 給湯省エネ2024事業
4 賃貸集合給湯省エネ2024事業
このうち、持ち家に関係する上の3つを簡単にご説明します。

1 子育てエコホーム支援事業
新築住宅の購入や建設をする場合は、子育て世帯や若者夫婦が対象となるため、このような名称となっていますが、リフォームの実施には年齢制限はありません。ですから、「年齢で該当しない」とあきらめずに、是非、リフォームを検討しましょう。

自宅を所有する人などが、窓やドアなど開口部の断熱改修をしたり、外壁、屋根・天井または床の断熱改修をしたりする場合、あるいは、エコ住宅設備と言われるような、太陽熱利用システムや節水型トイレ、高断熱浴槽、高効率給湯器など登録された型番の製品を利用したりする場合、対象工事内容ごとの補助額の合計が決まっています。たとえば、掃除しやすい機能を有する節水型トイレを導入したならば、1台あたり2万2000円、高断熱浴槽ならば1戸あたり3万円などとなっています。ただし、1戸あたり20万円が補助上限です。長期優良リフォームを行う場合は、上限30万円となります。

2 先進的窓リノベ2024事業
たとえば、既存窓のガラスのみを取り外し、既存サッシをそのまま利用して、複層ガラス等に交換するガラス交換工事や、既存窓の内側に新たに内窓を新設する、または既存の内窓を取り除き新たな内窓に交換する工事などが対象となります。

これらは、メーカーが登録を申請し、事務局が一定の性能を満たすことを確認した製品であることが要件となります。補助額は5万円以上で1戸あたり200万円が上限となります。

子育てエコホーム支援事業のリフォームと、製品の性能等に応じて両事業を併用することができますが、ただし、両事業の補助対象である窓(ガラス)・ドアであっても、一つの窓が両事業でそれぞれ補助を受けることはできません。

3 給湯省エネ2024事業
高性能な給湯器を導入する場合、補助があるものです。中古住宅の購入時も対象となります。
ただし、補助対象となる給湯器は、機器ごとにそれぞれ性能要件を満たしたものに限ります。
たとえば、ヒートポンプ給湯機(エコキュート)は1台あたり8万円。電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)であれば1台あたり10万円。家庭用燃料電池(エネファーム)であれば、1台あたり18万円です。さらに、製品によっては性能加算額があります。

一方で、戸建住宅はいずれか2台まで、共同住宅などにはいずれか1台までという台数制限があります。

「住宅省エネ2024キャンペーン」の利用には、本キャンペーンに登録している住宅省エネ支援事業者(工事をする企業)が行います。自分で申請をすることはできません。

予算があり、予算に達し次第、補助が終わります。申請状況がほぼ毎日、更新される(*)ので、以下で確認してみましょう。

https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/

総合住宅展示場へ行ってみよう

新築戸建てを検討している人向けではありますが、リフォームを検討しているなら最新の設備の使い勝手などを確認できるのが総合住宅展示場です。

川口市内には
・川口・鳩ケ谷住宅公園
https://www.saitama-tenjijo.com/housing/south/kawaguchi.html
・川口・わらび住宅公園
https://www.saitama-tenjijo.com/housing/south/warabi.html
の2つがあります。いろいろな設備に実際に目で見て、触れてみましょう。

リノベーションをお考えで、住まいを探されていらっしゃるなら、当社でも、ご相談に乗ります。リフォーム業者の紹介も可能です。小さな工事でもぜひお問合せください。


不動産についてのお困りごとはお気軽にご相談ください!

売却のご相談はコチラ

お電話でのお問い合わせはこちら

フリーダイヤル
0120-055-871


解決事例

お客様の声

よくいただくご質問

無料売却査定・売却相談実施中 売却 査定 任意売却 相続 土地活用
お客様の声 会社概要 店舗案内 任意売却サポートセンター スタッフ募集 土地活用セミナー