不動産コラム/ COLUUMS
不動産の売り方には2つある「仲介」と「買取」その違いとは?
公開日: 2023年6月24日 更新日: 2023年9月22日
はじめに
不動産の売り方には2種類あります。
それが「仲介」と「買取」です。
このコラムではこの2つの違いと、ケースバイケースでどちらを選べばいいのか?について説明します。
現在お持ちの不動産を売ろうと思っている方は是非参考になさってください。
仲介と買取の違い
皆さんは手元にいらないテレビがあってこれを売ろうと思ったらどうしますか?
1. 【買い手を募る】メルカリやヤフオクなどで売る
2. 【店に買ってもらう】リサイクルショップで売る
普通はこの2つが思いつくでしょう。
【買い手を募る】これが仲介で、【店に買ってもらう】これが買取です。
実は不動産を売る方法もこれによく似ています。
仲介:【買い手を募る】
買い手を募る仲介において不動産会社は、直接買い手を見つけるために不動産ポータルサイトや自社のホームページに物件情報を掲載したり、物件のチラシ作成・配布や店頭に情報を掲示したり、来店するお客様へ物件を紹介します。あわせて他の不動産会社向けにメルカリやヤフオクのようなシステムに売りたい不動産情報を登録し、他の不動産会社経由で買い手が現れるのを待つ方法もとります。
この不動産を登録するシステムの名前をレインズ(REINS)といい、全国の不動産会社がこれを見ることができます。全国の不動産会社がレインズを見て、その不動産を買ってくれそうな買主を探してくれるわけです。
メルカリなどと違うのは、買主が直接このシステムを見て探すのではなく、不動産会社を介して見てもらうことです。
メルカリなど運営会社の儲けは、売れた金額の何%と決まっています。
そのため、高く売れればメルカリは多く儲かりますが、安く売れても確実に利益は得られます。
不動産の売却もこれと似ていて、不動産会社には売却金額の3%+6万円(売却金額が400万円を超える場合)の仲介手数料を払う決まりになっています。
仲介のメリット
メルカリなどと同じで、欲しい人を全国から探すことができるので、売りたい不動産が好条件であれば相場通りかそれ以上の金額で売れる可能性があります。
仲介のデメリット
最大のデメリットはいつ売れるかわからないことです。
すぐに売れるかもしれませんが、なかなか売れないこともあります。いつ現金が手に入るか予想ができません。
1、2ヶ月程度で売れることもありますが、1年かかっても売れないこともあります。すぐに現金が必要な場合には仲介を選ぶわけにはいきません。
これはメルカリなどとは違う点ですが、プライバシーの問題があります。
1. 家を売っていることが他の人にわかってしまう
住宅の販売広告などに自分の家が掲載されます。
2. 家の中を他人に見られてしまう
購入希望者には家を見学してもらう(内覧といいます)必要が生じますが、自分の住んでいる家の中を隅々まで見られるのは、非常に嫌だと感じる人もいるでしょう。
買取:【店に買ってもらう】
不動産会社が不動産を買ってくれるのがこの買取です。
リサイクルショップなどと同じです。
不動産は高額なものですし、購入前に様々なことを調査しないといけません。さらに様々な手続きが必要なので、さすがにその場でお金を渡してくれるわけではありませんが、リサイクルショップに近いイメージです。
買い取った後リサイクルショップは自分で販売します。そのため、買い取る金額は売れる見込みの金額よりも安く設定する必要があります。買い取った時と売れた時の金額の差額がリサイクルショップの儲けになるからです。
また、最初に売るつもりの金額で、売れなかったらその後値引きしなければならなくなります。場合によってはリサイクルショップが赤字になってしまうこともあります。
その値引きをしなくてはならない可能性も考慮して、リサイクルショップは安く買わなくてはなりません。
これに不動産の買取も似ています。
買取のメリット
買い手が現れるのを待つ必要がなく、不動産を早く確実に現金化できるのが最大のメリットです。現金化を急ぐなら1週間~1ヶ月ほどで現金化することもできます。
仲介と買取の流れを見比べてみるとわかりやすいでしょう。買取は非常に流れがシンプルであるため、早く現金化できるのがよく分かると思います。
また、仲介と異なり、売却前に家を売っていることを他の人に知られることもありません。そして、内覧の対応もしなくてよいのでプライバシーの心配がないのもメリットです。
買取のデメリット
最大のデメリットは金額が安くなることです。
不動産会社は不動産を買い取ったあとで売るので、売買の差額が利益となります。そのため安く買い取ればその分だけ利益が大きくなります。
また、思ったほど高く売れないこともあるので、後で値引きの余地を残す必要もあります。そのため相場よりかなり安く買う必要があるのです。
だいたい買取は相場の6割~8割程度の金額になると考えればいいでしょう。
仲介と買取のメリットとデメリットのまとめ
これまでにご説明してきた内容について表にまとめました。
買い手を募る【仲介】 | 店で買ってもらう【買取】 | |
---|---|---|
売れるまでの期間 | 長い(2ヶ月~1年以上かかることも) | 早い(1週間~1ヶ月程度) |
金額 | 相場通りかそれ以上の金額で売れる可能性が高い | 相場の7割~8割程度 |
プライバシー | 不動産を売っていることが他の人にわかってしまう 内覧で他人に家の中の隅々まで見られてしまう |
引っ越しまで他の人に知られない |