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マンションでペットと暮らしたい!4つの極意でより楽しく、快適に

公開日: 2025年11月18日  更新日: 2025年11月18日

   

ヨークシャーテリアと笑顔の女の子

写真:ペイレスイメージズ1(モデル) / PIXTA(ピクスタ)

ペットと共に暮らすことは、心身の健康や安らぎ、成長につながるでしょう。現在、ペットを飼育されている方だけでなく、住宅購入をきっかけにペットを飼いたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここで、戸建住宅であれば、ペット飼育は各自の対応にゆだねられるのですが、マンションでは飼育にルールがある場合がほとんど。今回は、ペットと人にやさしいマンション選びについて、4つの極意をご紹介します。

犬の飼育数はやや減少、猫は増加

一般社団法人 ペットフード協会の調査によると2024年、全国で犬の飼育頭数は約679万頭でした。飼育世帯数では514万世帯に上っています。いずれも前年よりやや減少しているものの、1世帯あたりの飼育数は、1.32頭と、前年の1.29頭より増えています。

犬の飼育頭数

出典: 令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査 主要指標サマリー

一方、猫は、約915万頭で、前年より8.6万頭増えています。飼育世帯数は約505万世帯で前年よりやや減少していますが、世帯あたりの頭数は1.81頭と、こちらは前年の1.78頭より増えています。

猫の飼育頭数

出典: 令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査 主要指標サマリー

住宅購入を検討しており、同時にペット飼育を考えている方はいらっしゃるでしょう。そのなかで、住まいには、通勤や通学の利便性や、駅からの距離などを考慮し、マンションに住みたい、と思う方もいらっしゃるでしょう。

ただ、マンションでペットを飼育するには、そのマンションごとにルールがあることを知っておきたいもの。どんなマンションを選ぶかによって、飼うペットの種類などを考え直さなければならないかもしれません。そして、なかには、ペットの飼育そのものができないマンションもあります。

1.管理規約の存在を知っておこう

不動産売買契約書

写真:0829kt / PIXTA(ピクスタ)

マンションのペット飼育ができるのか、できるのであればどんなルールがあるのかを知るにはどうすればよいのでしょうか。

それには「管理規約」と「使用細則」に目を通しておくことです。

マンションは壁一つを隔てて、多くの人が暮らす建物です。住んでいる人全員で、マンションという建物を守っていく義務(資産価値の維持)もあります。

そのため、一定のルールがと必要なのです。これを表記したのが「管理規約」で、いわば、マンションの「憲法」。これには、管理組合の運営方法などがまとめられています。

具体的には、「管理規約」には、マンションの専有部分(購入者が所有する部分)と、購入した人全員が所有する共用部分(廊下や玄関ドアの表側など)の境界や、理事会や総会の運営方法、修繕積立金や管理費の使い方や金額などが明記されています。隣のマンションには、異なる決まりがあります。どのマンションに居住するかで、生活形態に違いが生じてきます。

管理規約の概要を知るには以下のサイトが役立ちます。
国土交通省は、管理規約のひな型を公開しており(以下)、どのマンションでも、これを原案に作成されています。時代の変化に伴い、これまで何度か改定されており、最新は2025年10月17日に公開されています。

国土交通省 マンション標準管理規約
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/mansionkiyaku.html

ここで、ペット飼育について、です。

ペット飼育を検討されている、あるいはすでにペットがいる状態で、マンションを探されるならば、「マンションに絞っていますが、犬(猫)を飼育したいと考えています」「猫を2匹飼っているので、その条件を満たすマンションを探しています」などと、早めに不動産会社に伝えておきましょう。当社でも、ペットが飼育できるマンションをご紹介いたします。

築年たった古いマンションなどでは、犬や猫などのペット飼育そのものを禁止していたり、「あいまい規約」と呼ばれる「人に迷惑を及ぼす動物の飼育を禁止(実際は犬や猫の飼育禁止の意味)」となっていたりするところがあります。

これらはだいたい、築25年~30年以上たったマンションで見られる決まりです。なかには新しいマンションでも飼育禁止の事例はあります。このようなルールのマンションでは、飼育はできません。

ここで、飼育可能なマンションは「使用細則」で、ペットの飼育ルールを定めています。「使用細則」には、ペット飼育だけでなく、楽器の演奏時間、リフォームの手順なども示されています。

先にお伝えした標準管理規約では、第18条関係のところに、飼育を禁止する場合、飼育を容認する場合の例が掲載されています。

ペット飼育の規約例

出典: 国土交通省 マンション標準管理規約(令和7年10月17日改正)

ペット飼育のルールは、購入直前の「重要事項説明」で、国家資格者である宅地建物取引士から説明がなされます。けれども、物件を決めて、ローンの手はずも整えたこの段階で「え!ペットが飼えないの!」ということにならないよう、早めにペット飼育の要望を物件探しの早い段階から伝えておきたいものです。

なお、「飼育不可」のマンションであっても、「隠れて飼っているならわからないだろう」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながら、長年住むのですから、大部分の場合、周囲の住宅にはわかってしまいます。

外に出さない猫でも窓辺でひなたぼっこをしている姿は外から見えますし、玄関ドアを開けた瞬間に飛び出してしまうリスクもあります。犬の場合は、まったく吠えないということはありえないですし、散歩のときには抱えていても外に連れ出すときに誰かに会うかもしれません。

マンションに住むということは、住宅という資産を住む人全員で維持管理していく共同体です。お互いが快適に、気持ちよく暮らせるように日々、行動したいものです。

2.使用細則の内容を確認しよう

ワンコ

写真:うーたん / PIXTA(ピクスタ)

ペット飼育の可否は「使用細則」に明記されていることをお伝えしました。不動産会社に依頼すれば、マンションの検討段階であっても、そのマンションの使用細則を見せてもらえます。当社でも、依頼があればすぐに対応いたします。

ペット飼育ができるといっても、たとえば、飼育頭数や、大人になったときのサイズ、日々の手入れ(バルコニーでブラッシングしないなど)、におい対策、ペット飼育委員会に加入する義務などが定められています。「大型犬はNG」、「散歩に連れ出すときにはエレベーターを使わない」「飼育数は1匹」などの決まりがあれば、従うことになります。

東京都では、1994年に「集合住宅における動物飼養モデル規程」をまとめています(以下)。

https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/hokeniryo/model

上記は基本的なペット飼育のルールを定めたものです。実際のマンションではもう少し詳しい内容のものになっていることが多いのではないでしょうか。

また、動物愛護に関する活動を行っているNPO法人Knots(ノッツ)は、獣医師などが監修した「マンション ペット飼育細則モデル案」を公表しています(以下)。

https://knots.or.jp/npo/consulting/pet/pet_model.htm

こちらは、マンションごとに作成されている「使用細則」のたたき台として使われていることが多いようです。

このようにみてくると「マンションでペットを飼育するのは大変なこと」と思うかもしれません。しかし、逆に、飼育可能なマンションではペットを飼っている人が複数、いるのですから、同じ考えを持つ人同士のつながりが増えます。ペット委員会などに加入することで、ペットの悩みを相談したり、近隣の情報交換をしたりすることもできます。ペットを通じて、新たな人間関係が広がるメリットは少なくありません。

3.ペットにも優しい住まいとは

キャットウォークでリラックスして偉そうにしているキジトラ猫

写真:ROBA_ACCORIN / PIXTA(ピクスタ)

人がマンションに利便性や快適性を求めるように、ペットに配慮されたやさしい住まいがあります。こういったマンションであれば、ペットも安心して暮らせるでしょう。

たとえば、犬が散歩から帰ってきたときにエントランス前に足洗い場があるマンションや、グルーミングができる部屋を備えたマンションがあります。また、なかには、ペットが苦手な人に配慮するため、エレベーター内にペットが同乗していることを示すランプのあるマンションもあります。こういった設備があるのは限定的ではありますが、これらを目的に購入する人も少なくなく、ニーズは強くなっています。特長のあるマンションは、資産価値が高いと言えるのではないでしょうか。

専有部分(室内)でも、リフォームによって、ペットが滑りにくい床材や、くぐり戸、リード用のフック、キャットタワーなどを備えたものもあります。もし、中古マンションを購入して、自分でリフォームするなら、こういったペットが暮らしやすい部屋づくりを考えてみるのもよいでしょう。ペットが快適であるためには、人だけの視点による居住空間ではなく、ペットの視点による室内づくりが大切になります。獣医師やペットに詳しい建築家の視点を取り入れたリフォームは重要。当社でも、プランのご相談に乗りますので、いつでもお尋ねください。

4.忘れてはならない周辺環境と防災対応

子猫に聴診器をあてる獣医師

写真:mapo / PIXTA(ピクスタ)

大切なペットが元気で長生きするためには、動物病院の場所などを把握しておくことも大切です。動物病院には、病気の治療に加え、体調管理、予防接種などさまざまな状況でお世話になります。ときには急な病気で駆け込むこともあるかもしれません。動物病院がどこにあるか、住みたいと思う場所からの距離だけでなく、緊急時の対応も確認しておきましょう。

ペットを飼う前に気に入った動物病院を見つけるのは難しいのが実情です。ただ、できれば複数の選択肢がある地域なら、安心感は増すでしょう。動物病院は千差万別で自由診療となります。獣医師の考え方や、相性もあります。選ぶ際には一つの考え方ですが、営業年数が長い、顧客が多い、ということも選択肢になるでしょう。

ところで、犬を飼うなら、近くに散歩しやすい遊歩道があったり、公園があったりすると犬の精神面にもよさそうです。犬を散歩させている人が多いエリアであれば、友人も増えそうです。散歩させている人のマナーを見ると、街の雰囲気もわかります(リードをつけている、おしっこのあとに水をかけているなど)。現地に行ってみて、自分で確認しましょう。

さらに、防災面も考えておきたいもの。近年、災害時にペットとともに避難できる「避難所」が少しずつ増えていますが、まだまだ現実的には少数です。近くの避難所がペットとともに避難できるのか、避難した場合、一緒に過ごせる仕組みになっているのかも確認したいものです。

川口市の避難所は以下で紹介されています。ペットの同行避難は可能ですが、避難所では一緒に過ごすことができない決まりがあります。

●川口市内の避難所
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01040/010/7/10/2851.html#%E9%81%BF%E9%9B%A3%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%83%BB%E9%81%BF%E9%9B%A3%E6%89%80%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E4%B8%80%E8%A6%A7

一方で、マンションでは、大災害が発生した際に、「在宅避難」が呼びかけられています。これは、マンションは倒壊の可能性が戸建てに比べて大きくないため、「揺れが収まるまで自宅にとどまってそのまま避難する」という考え方です。期間は最低でも3日間、できれば1週間を考えておきましょう。こういったときには、ペットの食料、水、排せつ処理用グッズ、ガラスが割れて飛散してケガをすることがないよう足を保護するグッズなども準備しておきます。もちろん、これ以前に室内にガラス飛散防止フイルムを貼る、扉やドアが勝手に開かないように耐震ラッチを取り付けておく、家具が倒れないように補助器具を付けておくなどの基本的な行動も必要です。これは人が暮らす場合と全く同じです。

ペットの災害対策については、環境省が以下で情報を公開しています。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3009a/a-1b.pdf

ぜひ目を通しておきましょう。


いかがでしたか。ペットとともに暮らすための住まい選びは、「ペット目線」も重要です。当社では、ペット飼育に詳しい担当者が、望む住まいが見つかるまで丁寧に対応いたします。川口市内で20年以上、営業を続けており、周辺状況も隅々まで把握しております。ペットと共に、楽しい毎日を送りませんか。ペット飼育可能なマンションをご検討の方はぜひ一度、お問い合わせください。


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